平成14年6月20日
内閣総理大臣 小 泉 純一郎 様
                                          社団法人北海道消費者協会
                                          会 長 辻 冨 美 子
           一連の食品衛生法違反に係わる要望について
  食品の安全性確保は、国民の健康にとって極めて重要な課題であります。
  しかし、最近、指定外食品添加物を使用した香料の製造・出荷や酸化防止剤の使用が相次いで
発覚しています。
  また、中国産冷凍野菜から基準を上回る農薬の検出やハチミツから抗生物質が検出され、
食品衛生法に違反する事例が報道され、消費者は食品全体に対する不信感が広がっています。
  そこで、社団法人北海道消費者協会は食品の安全を確保し、消費者の健康を守り、安心して
生活を送れるよう以下のとおり要望します。
                          
   .指定外食品添加物の製造・販売及び流通がされないよう、定期的な
     立ち入り検査を行うなど、再発防止策の整備を早急に図ること。
   2.農薬や抗生物質の残留基準に違反する食品が国内に流通するこ
     とのないよう、輸入食品の監視・検査体制の充実強化を図ること。
   3.現行の食品衛生法においての罰則規定を強化すること。
   4.国民の健康保持と、消費者保護を基本とした包括的な食品の安
     全を確保するための食品安全法(仮称)の制定と縦割り行政を
     排除して指導監視する食品安全庁(仮称)を早急に設置すること。